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その後、程近い場所にある「ルデヤ記念教会」を訪れた。教会の背後にはピリピのアクロポリスが近くに望めた。このあたりはのどかな田舎町で、道端には野の花、カシミールなどが美しく咲き誇っていた。この教会は、紫布の商人ルデヤがパウロの語ることばに心を開き洗礼を受けたことを記念に建てられた教会である。(使徒16:14〜15)教会の目の前には、ルデヤとその家族が身を沈めパウロから洗礼を受けたであろうアンジスタ川が緩やかな流れを見せていた。ゆったりとした風景の中で梢からのやわらかな風が心地良く旅人の私たちを包んだ。しばし、ルデヤ家族の信仰心に思いを馳せ、私たちはアンジスタ川のほとりで賛美と小礼拝を持った。まさに魂が洗い清められるような絶好の場所での小礼拝だった。飯島先生の聖書の朗読(使徒16:13〜15)が私たちの心に深く沁みた。
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その後、エーゲ海を眼下に山の斜面に広がる美しい町、カバラ(ネアポリス)に着いた。車窓からのカバラの古い町並みが一際美しく私たちを感動させた。 誰もがレンズを向けた風光明媚な眺めだった。パウロはトロアスから船出してサマトラケに直行し、翌日このカバラ(ネアポリス)に着いてヨーロッパ伝道を開始している。(使徒16:11)ここでは、パウロがヨーロッパで初めて上陸した「パウロ上陸記念教会」を見学した。回りを取り囲むステンドグラスときらびやかな内装が礼拝堂を一層華やかなものにしていた。 異邦人伝道に使命と情熱をもっていたパウロは、このヨーロッパの地についに上陸したときの感慨は一入であったであろうとパウロの心を推測する。カバラはBC3000年頃からすでに集落化していた古い歴史ある町である。このカバラにはブルータスも足跡を残しているとのことである。また、ピリピからカバラにつながるイグナチオ街道が当時の交通の面影を色濃く残していた。 私たちはここカバラの町で昼食を取った。 エーゲ海を目の前にしたレストランのテラスで海の幸をふんだんに含んだ食事に舌鼓を打つ。
その午後、カバラから東に一走りし、ギリシャ・トルコ国境を抜けた。すでにトルコ側では、大型観光バスと現地の二人の運転手さん、およびガイドさんが待ち受けており、私たちをにこやかに出迎えてくれた。
トルコに入りケサンへ向かい、ここからダータネル海峡をフェリーで渡りチャナッカレに到着。いよいよこれから「黙示録の七つの教会」がすべて点在するトルコ国内の旅の始まりである。バスは一路今夜の宿であるツーサンホテルへと向かった。途中延々と続く荒涼とした緑の地平線上に、真っ赤な大きな太陽が沈む光景に魅了されながらのホテルまでのバス旅だった。
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