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OBI お茶の水聖書学院

聖書科 - 受講生の証し

●聖書科正科 奥村輝夫 「時みちてOBIへ」

奥村 信徒の働きを聖書から学びたい、と思い始めてから3か月後、私はOBIの入学式に参列していました。藤原学院長のメッセージ、会場を包んだ特別賛美、素晴らしい招きの式でした。その中にこの小さき者が、どっぷりと浸かっていたのです。まさに祝福の時。神の御手の中にある幸いを豊かに感じさせていただきました(同席して下さった保護者?は教会の牧師とわが妻でした)。
 楽しみにしていた学びの時。教室には、各講義に7名前後の学院生や卒業生が集まります。疑問点が出たときに質問を許されていますから、個性豊かな質問がポンポンと出ています。新入学生には、驚くことが多く、やや難しいのですが、刺激もたくさんいただきました。「新約聖書概説」は福井誠先生。ややスピードの速い授業ですが、聖書理解に必要な知識がストレートに与えられています。世良田湧侍先生による「旧約聖書概説」。旧約時代の人物に親しむことができ、新約の土台になることが良くわかります。
 さて、休憩時間には、和気あいあい学院生の教会生活や、世間話に花が咲いています。活気溢れるお茶の水の地で、祝福の時が続きます。
 「使徒の働きⅠ」の講義は藤原導夫先生。使徒たちの言行を細かく見ながら、今の私たちへのメッセージを汲み取ろうとしています。横山武先生の「教会史」は先生の独壇場と言えるでしょう。時に、最近の話題にも触れられて、先生の集大成のような、若さいっぱいの講義となっています。主を崇め称え、賛美し、学びは続きます。そこに、油注がれて、奉仕への備えが創られるのでしょう。村上宣道先生の「説教心得12ヵ条」も、先生の体験が豊富に含まれた密度の濃い講義で、大変恵まれています。想像していた幾倍もの学びが与えられ、主に感謝 しつつ、楽しい各駅停車に乗るつもりです。

 

●聖書科聴講 真鍋雅美 「聖書全体を大きな歴史の流れとともに学ぶ楽しさ」

真鍋 今度、池の上教会よりお薦めを頂き、初めてOBIの聴講生として応募いたしました。
1994年4月に受洗の恵みを受け、礼拝で頂くみ言葉に支えられ、力を頂き、68歳の今日まで歩んで参りました。今回、福井誠先生の「新約聖書概説Ⅰ・四福音書と歴史書を読む」の講義を受ける機会を与えられ、聖書全体をとらえ、背景となる大きな歴史の流れとともに学ぶ時、今までなんとなく理解していたもの、曖昧なままであ ったことが、はっきりと示され、非常に興味深い学びの時となっています。
なぜ私たちは解釈なくしては、聖書を読むことができないか。それは、「歴史的に人間のことばによって与えられた神のことば」という 二重性によるためである。そのことをふまえて、新約につながる旧約と新約の間の四百年の歴史。聖書の裏に潜むパリサイ派とサドカイ派の戦いの歴史など、講義が進むにつれプリントの量も増え、今はついていけるか心配になることがありますが、福井先生のテンポのよい講義に、次はどのようなことを教えて頂けるかと、期待する気持ちのほうが勝っています。
 受講生の方々はいくつもの講義を受けられ、それを長い間続けてこられていると伺いました。奥深い聖書の学びの一歩を踏み出した者が、ついていけるだろうかと心配するよりも与えられたこの学びの時を楽しませて頂こうという思いで出席しております。
主人を天に送り、二年が経とうとしている今、現実を受け入れつつ歩み始めた者に学びの時を与えて下さった主に心より感謝いたします。

●継続研究コース 石井由紀 「継続研究コースの祝福」

石井由紀 2012年3月にOBIを卒業後、その年の4月から継続研究コースに続いて参加させていただく恵みにあずかり、3年がたとうとしています。  私が知る限りのこれまでのメインテーマとしては、2012年度の前期は、OBI講師の先生方より「牧師にとっての有益な信徒像」のお話をそれぞれ伺いました。卒業する前には履修できなかった先生のお話も伺えてよかったです。後期は有志の方々による「自由発表」でした。私は発表には加わらず、もっぱら聞くのみでした。2013年度の前期は「自由発表」を、後期は「神学的論題の探求」としてOBIの講義内容をより深める学びをしました。そして、今年度も前年度の形を継続しています。  

そこで、これまで継続研究コースに参加してよかったと思うことを、三つ挙げたいと思います。

 一つ目は、月1回(3月と8月以外の第3木曜13:30-15:00)、年10回という無理のないペースで、卒業してもOBI同窓生の交わりが続いてできることです。「OBI生は仲が良い」というのが定評と伺いますが、そのとおりだと思わされています。毎回、先輩方の近況を伺ったり、アドバイスをいただく中で、とても励まされています。

 二つ目は、卒業前の講義の中では学びきれなかった興味深い事がらについて、より深く学べることです。例えば、今年度ですと「死とは何か」「説教者としての自己形成」「三浦綾子文学の考察」「『ロゴス』が示す深い意味」「キリスト教古代史の注視点」「諸種ある洗礼、聖餐の考察」「組織神学が示す『人間論』」「『ヘセド』が示す深い意味」「リーダーシップ論における要点」が発表テーマとなっています。そして、ただ一方的な講義だけでなく、自由な質疑応答の時間があり、日ごろ疑問に思っていることや考えていることを聞いていただけて、ご指導や示唆をいただいています。もちろん、発言はせずに発表や講義を聞くだけのときもあり、知らないことばかりだと思いながら学ばせていただいています。

 三つ目は、OBI継続研究コースに参加できる「感謝・感激・感動」が、教会にも、また送り出してくれている家族にも広がっていくということです。主と主の教会にお仕えできる者とさせていただいているのは、本当に幸いなことです。また、継続研究コースは、同窓生でなくても、一回のみでも参加できます。仕事をもち忙しい中にあってもOBIで学んでみたいという方がおられて、その方は、2013年度はまずこの継続研究コースにビジターとして何回か参加されました。そして、2014年度にはOBIに入学し、聴講生として通っておられます。継続研究コースがあることによって、聖書をもっと学びたいと願っている方のチャンスが広がったのだと思います。

2015年度は、OBI講師の先生方から、それぞれの担当クラス講義のエッセンスを伺えると聞きました。主のお許しあれば、ぜひ継続して参加したいと願っています。

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